主産業が農業とウラン採掘と言われる国ニジェール(ニジェール共和国)。アフリカ大陸北部に広がるサハラ砂漠の南部にある草原地帯がサヘルと呼ばれ、そこに位置する国がニジェールです。中央を流れるニジェール川が国名の由来と言われています。9世紀頃よりサハラ交易で栄華を極め、14世紀にマリ帝国、16世紀からはソンガイ帝国が支配していました。20世紀初頭にはフランスの領有となり、1916年に起きた反乱もフランスにより鎮圧、1922年には植民地となりました。1960年独立を果たし、その後軍のクーデターが起こる度に軍事政権樹立と民政移管が繰り返されてきました。1999年就任したママドゥ大統領は2期10年政権を維持、2009年大統領3選禁止がうたわれた憲法を強行改訂。これがまたクーデターの原因となり2010年軍事政権樹立後も非民主的ともいえる方法で頻繁に政権が変わるといった慣習から抜け出せずにいます。一方経済面では農業とウラン採掘に依存するあまり干ばつ、サバクトビバッタ大量発生、ウランの国際価格変動などで経済成長率に直接影響されるといった脆弱性のある経済構造は一向改まらず、2011年時点でニジェールでは、一日1.25ドル未満で生活する、いわゆる「最貧困層」が43.1%を占めるという報告がされています。